未来の自転車は危険を予知する?! キャニオンが革新的な安全システム「Canyon Predict」を世界初公開

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自転車の安全技術は、なぜ進化が遅れてきたの?

自動車の世界では、衝突回避システムや自動ブレーキがどんどん普及して、運転中の死亡事故が減ってきていますよね。でも、自転車の安全技術って、なぜかあまり進化していないのが現状なんです。欧州交通安全協議会(ETSC)によると、2024年にEU域内で亡くなった自転車利用者は1,926人にもなり、交通事故死者全体の10%を占めているそうです。

Canyonのデザイン責任者であるFedja Delic氏は、「車はより安全になり、この10年でモータリストの死亡事故は減少しています。しかし自転車は、安全性において大きな改善が見られていません。テクノロジーがドライブをかつてなく安全にした一方で、路上での自転車走行はある意味でかつてなく危険になっています。それでも、現在利用できるテクノロジーをもってすれば、大幅な安全性向上は十分に可能です」と語っています。

「見えないものを見る」バイクの概要

Canyon Predictは、ハイパフォーマンスなロードバイクとしての性能を損なうことなく、ライダーの周りの状況をリアルタイムで認識・分析する、賢い安全システムです。

カメラ、レーダー、そしてDT Swissホイールハブ内の多次元モーションセンサーを含む分散センサーを組み合わせた360度マルチモーダルセンシングにより、自転車の死角をなくします。さらに、取得したデータはすべてバイク上のEdge AIがその場で処理するので、クラウド通信によるタイムラグやプライバシーの心配がなく、すぐに判断できるのがポイントです。

このシステムは、ライダー自身の速度やステアリング、安定性といった走行データと、周囲の環境情報を統合して状況モデルを作り上げます。そして、近くの車両や物体の将来の動きを予測し、危険度を計算。方向指示ライトや触覚フィードバック(ハプティクス)、ハンドルバーに内蔵されたディスプレイなど、直感的にわかる方法でライダーに危険を知らせてくれるんです。

表示される情報は、危険予測や車との距離だけではありません。路面状況の推定、コーナリング速度のアドバイス、集団走行(グループライド)時のポジション支援、さらには複数のユーザーが一緒に走る際の「スウォームインテリジェンス(群知能)」の活用まで想定されているとのこと。これはすごいですね!

もしもの緊急時には、ブレーキ以外の対応策も用意されています。ライダーが遠隔操作でシートポストを素早く下げることで、重心を低くし、クラッシュする前に安定性とコントロール性を高めることができるそうです。

拡張現実ヘルメット「Stingr スマートヘルメット」との連携も!

Canyon Predictは、同時にプロトタイプとして発表される拡張現実(AR)ヘルメット「Stingr スマートヘルメット」とも連携します。ドロップダウン式のバイザーとデータビジュアライゼーションスクリーンを備えたこのヘルメットを使えば、走行中に必要な情報がライダーの視界に直接表示されるようになるんですよ。

プロサイクリストも期待大!

ツール・ド・フランス・ファム総合優勝者で、CANYON//SRAM Racingに所属するカシア・ニエヴィアドマ選手も、この新しい技術に期待を寄せています。

「ロードでのトレーニングやレースでは、バイクのデータや周囲の安全情報が欲しいと感じる場面が何度もあります。路上での安全性を高め、刻々と変わる状況への対応を助けることは、すべての人にとってメリットになります。このような新しいテクノロジーを見ると、実際にどこまで進化できるのか、次世代のバイクがライダーに何をもたらせるのか、期待が高まります」とコメントしています。

Eurobike 2026でCanyon Predictに会おう!

Canyon Predictやその他の革新的なプロトタイプコンセプトは、2026年6月24日から27日にドイツ・フランクフルトのMesse Frankfurtで開催されるEurobike 2026のCanyonブース(ホール11.0、スタンドB50)で展示されます。Eurobikeへ行く予定のある方は、ぜひ立ち寄ってみてくださいね!