移動できない人が増えている現実
日本では今、高齢化の進行や免許返納の増加によって、移動手段を失う人が急増しています。買い物や通院が困難になったり、外出そのものを諦めてしまったりするケースは、地方だけでなく都市部でも見られるようになりました。
モビリティプラットフォーム事業者協議会が実施した調査によると、人口5万人以上の自治体に住む人々を対象とした結果、過去1か月以内に「適切な交通手段がなく移動に困った経験がある」と答えた人は、なんと全体の約6人に1人にもなることが明らかになっています。これは、移動に関する課題が特定の層に限られた問題ではなく、社会全体に広がる重要な課題であることを示しています。
さらに、「移動に困る頻度」に関する調査では、多くの人が日常的に移動の不便さを感じている実態が浮き彫りになりました。
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月に1回程度:57.8%
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月に2回程度:22.9%
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月に3回程度:7.8%
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月に4〜6回:3.6%
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月に7回以上:7.8%
この調査は、2024年2月22日~2月26日にかけて、人口5万人以上の自治体に在住する25,648名を対象にインターネットアンケート形式で実施されました。詳細については、内閣府の「公共交通課題の実態に関する調査結果」も参考にしてください。
移動難民になりやすい条件とは
移動に困難を感じやすい人には、いくつかの共通した傾向があることも判明しています。特に「最寄り駅までの距離が遠い」「タクシーの利用回数が多い」「若年層および80歳以上の高齢者に多い」といった条件が重なる場合、「移動難民」となる可能性が高まるとされています。
駅までの徒歩時間が長くなるほど、移動困難を感じる人の割合が上昇する傾向が見られます。特に徒歩35分〜39分程度の距離帯でその割合が高まるとのことです。
これらの結果から、日本における移動課題は、単に交通手段が不足しているだけでなく、「車が必要な地域構造」「免許や体力の問題」「公共交通へのアクセス距離」といった複数の要因が複雑に絡み合っていることが分かります。
“安心して乗れる”特定小型原動機付自転車という新しい選択肢を
Sun Emperorは、2023年7月の法改正で加わった「特定小型原動機付自転車」という新しいカテゴリーを通じて、誰もが乗れる移動手段の普及に取り組んでいます。
特定小型原動機付自転車は、以下の基準を満たす電動キックボードなどを指します。
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16歳以上であれば免許不要で運転可能
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最高速度20km/h(歩道走行時は最高速度6km/h)
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ヘルメットは努力義務(安全のため着用推奨)
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公道走行時はナンバープレートの取得および自賠責保険への加入が必要
これらの車両は、公共交通を補完したり、車に代わる手段となったり、日々の移動を支えたりする役割を担うことが期待されています。詳細については、国土交通省のウェブサイトも参考にしてください。
なぜ、特定小型原動機付自転車が新しい選択肢なのか
前述の調査では、徒歩35分〜39分程度の距離帯で移動困難を感じる割合が高いことが示されました。この距離は、日常生活において決して短くなく、駅までの移動、買い物、通院など、継続的な移動が必要な場面では大きな負担となります。
しかし、特定小型原動機付自転車なら、最高速度20km/hで走行できるため、徒歩で約40分かかる距離でも、最短で約10分〜15分程度で移動が可能になります。
これにより、これまで「遠い」と感じていた距離が、無理なく移動できる範囲へと変わるでしょう。移動時間の短縮だけでなく、外出そのもののハードルを下げる手段としても有効だと考えられます。
対象年齢とコスト面での優位性
移動に困難を感じやすい層として、若年層と高齢者が挙げられます。
若年層では、自動車の購入費用や維持費、ガソリン価格の高騰などから「車離れ」が進んでいると言われています。一方、高齢者では、安全面への配慮から運転免許証を自主返納する人が増え、日常の移動手段を失うケースも少なくありません。こうした背景の中で、「車に代わる移動手段」の必要性が高まっています。
特定小型原動機付自転車は、16歳以上であれば運転免許が不要で利用できるため、免許を保有していない若年層や、免許を返納された方でも利用が可能です。
また、軽自動車と比較しても維持費や燃料コストが低く、日常的に利用しやすい移動手段と言えるでしょう。
軽自動車に比べて、特定小型原動機付自転車はエンジンオイル交換が不要で部品点数が少なく、メンテナンスコストが低いといった特徴があり、総合的な維持コストを大幅に抑えることが可能です。
Sun Emperorの製品ラインナップ
Sun Emperorは、ユーザーの様々なニーズに応えるため、現在3車種の特定小型原動機付自転車を展開しています。
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SS1
サドル、ミラー、カゴが標準装備の「座って乗れる」電動キックボードです。一般的なキックボードよりも大きな12インチタイヤを採用しており、路面状況が良くない場所でも安定感があります。
製品概要:SS1 -
Easy
「こがない」電動サイクルで、最大80Kmの連続走行が可能な大容量バッテリーを搭載しています。コンパクトに折りたためるため、車に積んで持ち運ぶことも可能です。
製品概要:Easy -
SUNRIN
3輪モデルの「またがりいらず」な電動バイクです。3輪ならではの安定感と高い小回り性能が特徴で、2輪に不安がある方や、低速でゆったり走りたい方にぴったりです。走行モードは3つ設定されており、シーンに応じて変更できます。
製品概要:SUNRIN
これらのラインナップを通じて、Sun Emperorは「より安定して乗りたい」「転倒への不安を軽減したい」「荷物やペットも安心して運びたい」といった新たなニーズにも応え、さらにその先へと進んでいます。
次の選択肢へ
Sun Emperorは、移動を「我慢するもの」から「当たり前にできるもの」へと変えるため、新しいモビリティのあり方を日々探求しています。従来の乗り物では満たしきれなかった不安や課題を解決するため、これまでにない、さらなる新しい選択肢を開発しているとのことです。
より安心して、より自由に移動できる未来へ。Sun Emperorは、日本から“移動難民”をなくすという目標に向けて、挑戦を続けていきます。
Sun Emperorについて
Sun Emperorは、愛知県名古屋市に拠点を置く電動モビリティの製造・販売を行う国内メーカーです。2022年12月に「日本を代表する次世代モビリティメーカーになる」ことを目標に活動を開始し、現在では全国400店舗以上の販売協力店と連携しています。
「特定小型原付」車両分野においては、2023年7月の新設と同時に参入。クラウドファンディングサービス「Makuake」で公開した2輪モデル「SS1」は総額2,300万円以上、3輪モデル「SUNRIN」も総額3,400万円以上という大きな支援を集め、現在も人気車種の一つとなっています。
また、各省庁や自治体からの依頼を受け、2023年7月より特定小型原動機付自転車に関する勉強会や試乗説明会を実施しています。制度の概要や安全な利用方法、実際の車両を用いた試乗体験などを通じて、正しい理解と普及に向けた取り組みを行っています。
今後も関係機関と連携しながら、安全で適切な利用環境の整備および普及活動に努めていくとのことです。
最後に
「移動を理由に、何かを諦める人をなくしたい」という強い思いを持つSun Emperor。誰もが行きたい場所へ行ける社会の実現に向けて、これからも挑戦を続けていく姿勢を示しています。